「箱根フリーパス、2025年の秋に値上がりしたって聞いたけど、本当に買う価値あるの?」
正直、私も最初はそう思っていました。値上がり後の料金を見て「高くなったなぁ」と感じながら、でもなんとなく買って箱根に向かった経験があります。
後から計算してみると、ゴールデンコースを一周した私のケースでは、フリーパスのほうが約1,000円以上お得でした。ただし、それには条件があります。
この記事では、所沢・西武線沿線から箱根に向かうケースに絞って、2026年最新料金で損益を具体的に検証します。「買うべき人」と「買わなくていい人」を表でズバリ判定しますので、計画中の方はぜひ参考にしてください。
箱根フリーパスとは?2026年最新料金をおさらい
箱根フリーパスは、小田急電鉄が発行する箱根エリアの観光向け乗り放題パスです。電車・バス・ロープウェイ・海賊船など8つの乗り物が乗り放題になるほか、約70施設で優待・割引が受けられます。
重要なのは、2025年10月に料金改定があったという点です。大人で約1,000円の値上げとなりましたが、個別の乗り物運賃も同時に値上げされているため、「フリーパスだけが高くなった」わけではありません。
2026年現在の料金(大人)
| 発駅 | 2日間有効 | 3日間有効 |
|---|---|---|
| 新宿発 | 7,100円 | 7,500円 |
| 小田原発 | 6,000円 | 6,300円 |
| こども(小学生)新宿発 | 1,600円 | — |
- 1日券は存在しません。最短でも2日間有効の券となります。
- ロマンスカーの特急券は別途必要です(新宿〜箱根湯本間:1,150円チケットレス)。
- 未就学児(6歳未満)は大人1人につき2人まで無料です。
※料金は変更となる場合があります。最新情報は小田急公式サイトでご確認ください。
所沢から箱根フリーパスを買う方法【西武線発デジタル版が正解】
所沢在住の方には、あまり知られていないことが多いのですが、西武鉄道が独自に「西武線発 デジタル箱根フリーパス」を発売しています。
これは、西武線の発駅から箱根エリアまでのルートをひとつにまとめたデジタルチケットで、EMotオンラインチケットのアプリで購入できます。
西武線発デジタルパスの特徴
- スマホのQRコードで改札を通過できるため、紙の切符不要
- 所沢駅から購入でき、ルートが最初から組み込まれている
- クレジットカードまたはPayPay決済に対応(交通系ICは非対応)
- 複数人で利用する場合は、各自のスマートフォンで購入するか、購入者が他の端末に譲渡する形が必要
購入の注意点
山間部では電波が不安定になる場所があります。乗り物に乗る前に画面を表示しておくのが安全です。モバイルバッテリーの持参も強くおすすめします。私は大涌谷でスマホのバッテリーが残り10%になって少し焦りました。
※EMotアプリは事前にダウンロードしておきましょう。当日慌てて設定するのは避けたいところです。
ゴールデンコースで損益を計算してみた
箱根観光の王道ルートであるゴールデンコース(登山電車・ケーブルカー・ロープウェイ・海賊船・バス)を一周した場合の運賃を積み上げてみます。
ゴールデンコース一周の通常運賃(新宿発・大人)
| 乗り物 | 通常運賃(目安) |
|---|---|
| 小田急線 新宿〜小田原(往復) | 約1,870円 |
| 箱根登山電車 小田原〜強羅 | 780円 |
| 箱根登山ケーブルカー 強羅〜早雲山 | 430円 |
| 箱根ロープウェイ 早雲山〜桃源台 | 2,000円 |
| 箱根海賊船 桃源台〜箱根町 | 1,700円 |
| 箱根登山バス 箱根町〜箱根湯本 | 約880円 |
| 合計 | 約8,160円 |
フリーパス(新宿発2日間)7,100円と比べると、一周するだけで約1,060円のお得。
さらに、強羅公園(入場550〜650円)の入園無料特典を使えば、差額は1,600〜1,700円規模に広がります。
ポイントは「ロープウェイ(2,000円)と海賊船(1,700円)の2つが非常に高い」という点です。この2つに乗るかどうかが、フリーパスの損益分岐を決める最大の要因です。
フリーパスが「お得な人」「損する人」早見表
あなたの旅のプランはどちらでしょうか。
| プランのパターン | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| ゴールデンコースを一周する | ✅ お得 | 通常より約1,060円節約 |
| ロープウェイ+海賊船の両方に乗る | ✅ お得 | この2つだけで3,700円。バス・電車を含めれば余裕で元が取れる |
| 優待施設(美術館・公園)も使う | ✅ さらにお得 | 強羅公園や箱根ラリック美術館などで割引・無料特典が追加 |
| 温泉宿でのんびり+観光1〜2ヶ所だけ | ❌ 損する | 乗り物の利用が少ないとフリーパス代を回収できない |
| ロープウェイ・海賊船なしで美術館巡り | ❌ 大きく損する | 約3,700円の損になるケースも |
| 箱根湯本周辺だけで過ごす | ❌ 不要 | ICカードで十分。フリーパスの出番はない |
| 車で移動してスポット巡り | ❌ 不要 | 乗り物を使わないので元が取れない |
「フリーパスが要らない旅」は想像以上に多いのが正直なところです。宿でゆっくりしたい、温泉だけ楽しめればいい、という方は迷わず個別購入かICカードを選びましょう。
筆者が気づいた落とし穴3つ
実際に使ってみて初めて分かった注意点をお伝えします。
落とし穴①:伊豆箱根バスには使えない
芦ノ湖畔では「箱根登山バス」と「伊豆箱根バス」の2社が走っています。フリーパスで乗れるのは箱根登山バスのみ。見た目が似ているので、間違えて伊豆箱根バスに乗ってしまうと、別途運賃が必要になります。私も一度やりかけました。
落とし穴②:ロマンスカーの特急券は別料金
よく誤解されるのですが、フリーパスにはロマンスカーの「乗車券」は含まれますが、「特急券(1,150円)」は含まれません。ロマンスカーに乗りたい場合は事前にe-Romancecarで購入するのがスムーズです。
落とし穴③:デジタル版は2日間で「有効化した日」が1日目
デジタルパスは「使う」を押して有効化した瞬間から日数がカウントされます。前日の夜に有効化してしまうと、翌日が2日目になってしまい、1泊2日の旅行でも実質1日しか使えない事態になります。必ず当日の朝に有効化しましょう。
フリーパスより安い代替きっぷはあるか?
ロープウェイや海賊船に乗らない予定の方には、代替きっぷが向いています。
トコトコきっぷ
登山電車・ケーブルカーのみ乗り放題のお手頃きっぷです。強羅エリアの美術館巡りや彫刻の森美術館を目的とした旅に向いています。ロープウェイ・海賊船を使わないなら、フリーパスより断然こちらが安くなります。
はこチケ(箱根遊び放題チケット)
複数の観光施設を回りたいが、乗り物は限定的に使いたい方向け。施設の入場券がセットになったデジタルチケットです。旅のスタイルに合わせて選ぶのが賢い判断です。
大涌谷きっぷ
大涌谷と箱根ロープウェイに特化したきっぷ。大涌谷がメインの目的地で、海賊船には乗らないという方にはこちらが有利です。
自分の旅プランを先に固めてから、最もコスパの良いきっぷを逆算して選ぶ——これが箱根を安く旅するコツです。
箱根の宿も一緒にチェックしよう
フリーパスで交通費を節約できた分、宿泊に少し予算を回すのもひとつの楽しみ方です。所沢から行く箱根のおすすめ温泉宿は以下の記事でまとめています。
📎 箱根のおすすめ温泉宿まとめ|カップル・家族向け厳選10選【2026最新】
所沢から行ける温泉地を幅広く検討したい方はこちらも参考にどうぞ。
よくある質問
Q. 所沢から箱根フリーパスはどこで買えますか?
A. 西武鉄道のEMotオンラインチケットアプリで「西武線発 デジタル箱根フリーパス」を購入するのが便利です。所沢駅からのルートが組み込まれています。
Q. 1日だけの日帰りでもフリーパスは元が取れますか?
A. 取れます。フリーパスは2日間有効ですが、1日で使い切っても構いません。ゴールデンコースを一周すれば日帰りでも十分にコスト回収できます。
Q. 2日券と3日券、どちらがおすすめですか?
A. 1泊2日なら2日券で十分です。差額は400円(大人)なので、仙石原や御殿場まで足を延ばす予定があるなら3日券を選んでおくと安心です。
Q. 子どもを連れて行く場合の料金は?
A. 小学生(6〜12歳)はこども料金(新宿発2日間:1,600円)が適用されます。未就学児(6歳未満)は大人1人につき2名まで無料です。ただし座席を使用する場合はこども料金が必要です。
Q. 雨の日にロープウェイが運休になったら?
A. 一度も乗車していない乗り物に限り、旅行終了後にデジタル版はEMotサポートセンター、紙版は旅行終了駅で払い戻しが受けられます。
Q. フリーパスで強羅公園には無料で入れますか?
A. はい。フリーパスの優待特典として強羅公園の入園が無料になります(通常550〜650円)。この特典を使うだけで、フリーパスの元が一段と取りやすくなります。
Q. ロマンスカーを使いたい場合、どうすればよいですか?
A. フリーパスに含まれる乗車券でロマンスカーに乗れますが、別途特急券が必要です。新宿〜箱根湯本間は1,150円(チケットレス)。e-Romancecarでオンライン購入できます。
まとめ:箱根フリーパスは「旅のパターン」で判断する
箱根フリーパスは、ゴールデンコースを一周する旅なら迷わず買いです。2025年10月の値上げ後も、ロープウェイと海賊船の個別運賃も同時に上がっているため、損益のバランスは以前と大きく変わっていません。
一方で、「温泉宿でゆっくり過ごすのがメイン」「観光は1〜2ヶ所だけ」「車移動がメイン」という方は、フリーパスを買うと損をする可能性が高くなります。
所沢・西武線ユーザーには、西武線発デジタル箱根フリーパスをEMotアプリで事前購入するのが最もスムーズな方法です。
旅のプランを先に固めて、きっぷを逆算して選ぶ。それだけで、箱根旅行はもっとコスパよく、もっと快適になります。ぜひこの記事をブックマークして、計画のお供にしてください。

